凌辱ゲーに中途半端なHappy Endはいらない

黄昏に煌く銀の繰眼

黄昏に煌く銀の繰眼

令嬢の監獄

令嬢の監獄


凌辱ゲーに中途半端な純愛はいりません。
中途半端な純愛こそが作品の魅力を損なわせる最大の要因です。
黄昏に煌く銀の繰眼令嬢の監獄をプレイして思ったことです。


上述した2作品はジャンルとしては催眠モノ・調教モノなのですが、凌辱を扱っているという意味では広義の凌辱ゲーです。
凌辱ゲーが凌辱ゲーたる所以は、ヒロインが悲惨な目にあい絶望すること、それこそが最大の見所のはずです。
ヒロインを汚すことに一切の容赦・妥協がなく、完膚なきまでに堕とす。
その過程と堕ちきった結果こそが凌辱ゲーの目指すところのはず。
凌辱が絡む催眠モノ・調教モノでも同じです。
令嬢の監獄 感想にも書きましたが、完全に外道の道を進む主人公と堕ちきったヒロイン、彼らの壊れっぷりこそが鬼畜な作品には似合います。
だから、そこで主人公やヒロインを救う描写を挟んでしまうことは、凌辱ゲーとしての魅力を半分否定していることになります。


別に純愛全てが悪いとは思いません。
一番考慮して欲しいのは描き方です。
タイトルにもあるように中途半端なHappy Endが、どうしようもなく下らないのです。
おざなりな解決を迎えるHappy Endを見るたびに、ぬるい純愛(笑)で救えてしまうほど主人公の狂気・ヒロインの絶望は軽いものだったのかと、それまでの凌辱シーンに対して疑問を抱いてしまいます。
純愛をやるならやるで、とってつけたようなHappy Endではなく、彼らがたどった悲惨な過程にふさわしい純愛や真っ向から否定するような激しい純愛を描いたHappy Endではないと釣り合いが取れないんです。
Happy Endを描いた作品はそこら辺のバランスが取れていないものが多く、プレイ中萎えさせられることが非常に多い。



凌辱ゲーをやりたいなら、最後まで凌辱モノとして終わらす。
Happy Endもやりたいなら、それまでの凌辱シーンを吹き飛ばすくらいの熱い純愛や凌辱シーンにふさわしい純愛を描く。
凌辱に対して妥協やぬるい描写を排した作品こそ、凌辱ゲーとしての評価を高める以上、純愛についても同じように妥協やぬるい描写にするべきでない。
これは全ての凌辱ゲーに徹底して欲しいと思ってます。