マイナーエロゲー発掘企画「わたしが知らないスゴエロゲは、きっとあなたがプレイしている」紹介作品発表 Part2

eichi1983さん

むすめーかー

むすめーかー

こちらをどうぞ。*1

朔さん

絶対幸せ宣言っ!

絶対幸せ宣言っ!

本作はタイトルからも分かるように幸せをテーマにした作品です。
各ヒロインごとに違う角度から幸せの在り方を描いていて、
しっかりとテーマがシナリオに根付いているところはかなり評価できました。
シナリオとしては特に秋代√が良かったです。
他人の甘い考えを一刀両断し自分の信念を貫き通す様は、
これも一つの幸せの在り方なんだと納得させられるような意志の強さを感じました。
またクリア後に流れるエンディング曲も秀逸。
EDというとおだやかな曲が流れることが多いですが、
それとは逆の明るくリズム感の良い曲が流れたことは、
幸せに向かっていくというイメージが出ていてとても良かったと思います。
ただ一つ難点を言うと、テキストがやや微妙。
決してつまらなくはないのだけど、どこか一味足りない感じがあったのが残念でした。
とりあえず興味が湧いたという方は一度OPムービーを見てみることをオススメします。
OPもEDに負けず劣らずの出来ですので。

牝姫の虜 ~廃校舎の制服少女~

牝姫の虜 ~廃校舎の制服少女~

一言でいうとエロい。
まず目を惹いたのは、ビジュアルが綺麗なところ。
キャラの肉付きや体のラインが良い感じでエロさを際立たせていました。
そしてエロシーンでのシチュエーションや着衣Hが多いなど、
ビジュアルも併せて自分のツボを的確に付いてきたところが何とも良い。
まぁ、ここまでだと単なる抜きゲですが、
意外にもシナリオの方もそこそこおもしろかったのが印象的。
もちろんシナリオメインで評価されている作品には劣るものの、
抜きゲながらもシナリオ性があり、ある程度読ませる内容だったのは良かったです。
またOP、EDにも力を入れており、
全体的にバランスの取れた作品を作ろうとした姿勢も非常に評価できました。

天巫女姫

天巫女姫

タイトルと絵の両方から分かるように巫女さんゲーです。
なんとヒロイン全員が巫女服を着るという、
巫女さん好きにはたまらない作品、かもしれない。
シナリオは序盤こそ普通の学園生活だけれど、
徐々に伝奇的側面がシナリオを侵食してくる感じが良い。
また終盤で誰が味方で誰が敵なのかが分からないなど、
スリル感を含ませることでテキストに緊張感を持たせたことも良かったです。
まぁ作品としては全体的に一味足りない感じはあるものの、
最初の印象と比べると思いのほか楽しめてしまった作品でした。
秀作と言えるほどかは微妙だけれど、良作であることは間違いないと思います。
ただ鬼畜√に関しては、まぁ良くも悪くもって感じです。

加奈香さん

ゆのはな 通常版

ゆのはな 通常版

作品としてはかなり有名な部類に入ってしまうんじゃないかと危惧してますが、4年前の作品ですし、ゆのはなを知らないって方もソコソコいる・・・・と思うのでピックアップ。
本作品、賽銭おねだりADVとか言ってますがそれは単純に主人公が村でバイトをする切っ掛けでしかないのが笑える。


物語舞台である雪国の田舎町で、ほんわかであり、まったりとしたストーリーなのだが、無駄に個性のある村人たちが目を惹く。
メインヒロインは言うまでも無く、私的にお気に入りなのは脇役なのに自重しない渋蔵氏。アンタ何歳だよとw
初期のゆのはのガメツイ態度には若干「むぅ?」と来るかもしれないが、後に来るであろうデレに対する布石と思ってプレイしていただきたいww
各ヒロインのルートに入った後も他のキャラの絡みが多く、非常に話の上でのクォリティが高い。
日々の疲れを癒したい人にオススメしたい癒しゲーです。


なに、結局ほなみんがいれば俺にとってゆのはなはサイコーなのさと、プレイした全員が頷くに違いない。

おしえて! 唯子先生 【エッチ】を覚える大人の性教育レッスン! !

おしえて! 唯子先生 【エッチ】を覚える大人の性教育レッスン! !

SQUEEZ作品の流れ的には「瑞本つかさ先生〜」⇒「唯子先生〜」という系譜で来ていますが、前作よりも個人的にハートブレイクした唯子先生をご紹介。
題名どおりの内容ですが、こういった物に対し無駄にエネルギーを入れているところがSQUEEZの良い所。性教育といった題材に対しエロゲだから可能な着眼点で、鋭くエロく切り込んできます(笑


私がロリ好きなだけで唯子先生の方を紹介していますが、巨乳が好きな方は前作をプレイしても良いかもしれないです。
前作の唯子先生もいつもどおりのツンデレで迎えてくれますので♪

NOGさん

キャンディーガール

キャンディーガール

こういう場所で挙げても、ネタだろとかオチだろとか言われて正気に受け取って貰えないこの作品ですが、SFアクションとして綺麗に纏まったお話です。宣伝で「恋愛劇」っぽく書かれてしまっていますが、実際は恋愛要素は薄く、しゃべる等身大ドールに戸惑いながらも協力して、陰謀に立ち向かっていくというお話。尺はあまり長くないですが、長すぎず短すぎずネタ的には妥当な長さです。グラフィックの作りが非常に特殊なので、食わず嫌いなエロゲマも多いとは思いますが、主人公もこの異様な世界観に戸惑うキャラで描かれていますので、意外とすんなり受け入れられるかと?たぶん、このジャンルは今後後継が出てこないので、珍しモノ好きのひとは是非プレイして欲しいものです

ももえろ濃霧注意報!

ももえろ濃霧注意報!

まだ評価は定まってないとは思いますが、マイナーだよね?ということで今年の作品を入れる。とにかくもの凄くいろいろ中途半端だけど、B級感がたまんなく心地良い作品。タイトルからして怪しさ満点だし、主人公の会話のくだらなさは癖になるアクの強さですし、話の展開の突拍子の無さは空前絶後のデタラメさだし、ツッコミながら楽しむにはいい作品でした。飲みながらのプレイを推奨。

裏番組 ~新人女子アナ欲情生中継~ DVD-ROM版

裏番組 ~新人女子アナ欲情生中継~ DVD-ROM版

DEVOTE2 いけない放課後 Standard Edition

DEVOTE2 いけない放課後 Standard Edition

なんか昔長いレビュー書いたことあるよな、と思ったらf.r.g.v.cで書いてた(懐かしい)のでそっち参照。エロシーンでここまで語らせてるのって後継作品が出てないような気がしますな。裏番組の初版と、DEVOTE2のSEについてきますのでお買い間違いの無いように。

taniさん

二人の姫をひたすら調教するだけのゲームです。さまざまなシチュがあり古いわりにいまだにおかずとして使えます。墜ちる過程がしっかりと書かれていて抜きゲーとしては最高です。

傷モノの学園2 (美少女ゲーム・ベストシリーズ)

傷モノの学園2 (美少女ゲーム・ベストシリーズ)

女の子がひたすら襲われるだけのゲーム。いろんな女の子がさまざまに襲われます。シチュも豊富で墜ちることはほとんどなくずっと嫌がります。なんか抜きゲーがやりたい方は是非。

arsyuさん

天使憑きの少女 初回版

天使憑きの少女 初回版

どう見てもエロ要素が必要ないどころか邪魔レベルな話なんで
"エロゲ"として挙げるのはあれかもしれないけど(実際に全年齢版も出たし)、
こういう作品がぽっと出て来るのもエロゲ市場の懐の深さだと思うのであえて。


エロゲらしからぬテーマを持った作品ってのも世には結構あるものだけど、
キリスト教(と言うか聖書)をバックボーンとして語られる"脳死からの臓器移植の是非*2"
ってテーマは流石にかなり突き抜けてたと思うわけで。ただ流行に乗った安易に消費される物語ではなく、
そういった訴えるべきテーマをしっかりと据えて、最後まで描ききった作品として評価したい。
テーマを貫いただけでなく、オムニバスの各章のピースを一つにつなぎ合わせて導かれる物語の結末の余韻も良かった。


エロゲの持つ可能性の一端に触れてみるという意味でもお薦めしたい作品。

ヒトカタノオウ パッケージ版

ヒトカタノオウ パッケージ版

ヒトカタノオウ

ヒトカタノオウ

販売形態がやや特殊だった関係もあって、出来の割に埋もれてしまった作品という印象。
バトルシーンもあるけれど、ストーリーの展開上必要だから入ってるといった感じで
基本的には伝奇バトルではなく、あくまでも伝奇ゲー。
ヒトと妖、お互いに相容れない事情を抱え、全てを救える方法が無い状況で、
自分の力で出来ることは限られると言うことをしっかりと認識した上で、
あくまでも自分のその時出来る範囲での精一杯を選択する主人公周りの描写のバランス感が良かった。


基本的に地味目な事は否めないし、3人目のヒロインのシナリオが結局用意されずに終わってしまった
辺りでの物足りなさも残るのだけれど、こぢんまりとした良作伝奇ゲーとしてもっと評価されて良いと思う。
CGや背景、音楽等も世界観にきっちりと合い、レベルの高いものだっただけに埋もれてしまうのが惜しい。

Natural Another One 2nd ~Belladonna~ 初回版 DVD-ROM版

Natural Another One 2nd ~Belladonna~ 初回版 DVD-ROM版

とりあえず、調教系っぽいゲームでヒロインのパラメータに"殺意"が有るって言うのが
一部の属性の人にはクリティカルだと思うわけですよ。
選択肢の応答やら他のキャラと仲良くしてる所を見られた時とかに
「殺意」のパラが ジリジリと上がっていくのを見るだけでもう楽しくて。
あとは調教と純愛をそれこそナチュラルに同時に貫けるっていう
バランス感覚のある主人公のキャラクター造形が想像以上に良くできてたのが印象的。

真性のサディストで常識的なモラルに欠け、自己中心的な所もある癖に
人と人の繋がりを信じて、それを大切に想い、ヒロインとの純愛を貫き、
大事な人達の為になら命を掛けることも厭わない。
と、まとめて書くとワケ分からない行動してそうだけど、そういった主人公像が
作中で実に自然に表現されているのが上手い。
そして重要なのが、その主人公の性質が基本的に最初から最後までぶれたり変質したりせずに貫かれてる点。
軽々しく改心させたりしないで、結局最後まで主人公はサディストで
ヒロインを調教してるような変態のままなのにしっかりと純愛を描いてるところが凄い。
そういう主人公だからこそ(自分に殺意を抱いてたりする)邪悪ヒロインをその邪悪さも含んで
相手を丸ごと愛せるわけで、この主人公あってこそのこの作品と言える。
複数ライター制でありながら、この主人公の有り様は一貫して維持されていたのも地味に凄い。

カワタカさん

こいびとどうしですることぜんぶ

こいびとどうしですることぜんぶ

甘い、ただひたすら甘い。主人公とヒロインが初めからラブラブいちゃいちゃしているのが、話が進むにつれさらにラブラブいちゃいちゃになります。ヒロインが一人なのでそれに耐えられない人には向かないのかもしれません。耐えられた人も二人の幸せな光景と、そんなエロゲをやっている自分との差に鬱になること請け合い。鬱描写のない鬱ゲー。

にーづま かぷりっちょ!

にーづま かぷりっちょ!

よくある「女の子が押しかけてくる」エロゲと思いきや、ストーリーはかなりのシリアス。原因は主人公のネガティブさにあるんですが、いずれのルートでもそれを克服していく様が描かれます。完璧超人みたいな主人公が嫌いな人にはいいかもしれません。それとストーリーとは別のところで「しりあす」です。ルートのあるキャラは全員掘られます。

どう見てもTo LOVEるです。本当にありがとうございました。…と、これだけだと少なすぎますね。子作りをしにきたというストーリーの展開上、メインヒロインのニナ(パッケージ左側)だけエロシーンのシチュエーションが多いので、キャラや中の人が好みと合うなら抜きゲーとしては優秀。他のキャラがいいという人には、ゲームの進行中毎晩迫られるのは苦痛かもしれません。シチュエーションが多い分、全シーンの回収は少し大変ですが回想エディットモードで好きなシーンをつなぎ合わせることができるので長く楽しめる作品。

daktilさん

圧倒されました。破滅に向かって突っ走り、突き抜けた先には何かあったのか?というような感じのロックな物語だったような気がします。昔読んだ町田康とかこんな感じだったっけ?何かに追い立てられるような不安や危機感を持つ人じゃないとこんな話は書けないと思うけど、みさくら先生のサイトはなんか浮世離れしてる。狐につままれた気分になります。これはいわゆる「文学」、ただし最初から最後までみさくら語で書かれてる、みたいなっ!
今となってはどこで売っているのか分からないのが残念です。

セイレムの魔女たち 限定版

セイレムの魔女たち 限定版

これはあまりマイナーではないと思いますが、忘れられた作品かと。少なくとも、私がエロゲーに手を染めた2005年の始め頃にはもう埋もれていたようでした。抽象的な言い方になってしまいますが、最近の頭でっかちにエンタテイメント性を洗練させていく風潮に対して、この作品は地に足がついた骨太の喜怒哀楽を実現した好例かと思います。子供だましの歴史物でもいい、彼女たちとの物語は、遠くのものに思いをはせる心地よさを思い出させてくれました。波乱万丈の長編小説とか読んだ後に感じるアレです。エロゲーは屋内が舞台の神経症的なものが多いです。たまには外(野外プレイという意味ではなく)もいいものです。
作品をお薦めはするけど、ソフィは私に残しておいてください。

新妻イカせてミルク!  団地妻、昼下がりの下半身事情

新妻イカせてミルク! 団地妻、昼下がりの下半身事情

これはまだクリアしていないのですが、一番面白いところはもう終わってしまったらしいので。チェーホフ的な情緒不安定と甘美な退廃が、なぜかアトリエかぐやのバカエロと組み合わさった奇跡のような一瞬がありました。偶然なのか私の錯覚なのかわかりませんが、驚きました。ワーニャ伯父さんなら「共感」ですが、エロゲーならエッチしちゃえるところがよくもあり、またグロテスクでもあり。ちなみにアニメーションもまあまあです。

Fumino16さん

霞外籠逗留記(かげろうとうりゅうき)

霞外籠逗留記(かげろうとうりゅうき)

埋もれやすい嘘屋作品のなかでも更に埋もれている逸品(正確にはライアーソフトの姉妹ブランドの処女作だが)。嘘屋ゲーの御多分に漏れずOP・EDを含め音楽がとてもいい。
物語は、記憶喪失の主人公が「千と千尋」のような壮大な旅籠に流れ着き、そこで厄介になることとなり……といった案配。文体は独特。三人称形式の擬古的な超長文で、情景・人物描写の細かさが特徴。
文章が擬古的といったが内容も古風で泉鏡花チックな世界観。文章自体もかなり影響受けてるっぽい。
今更だがこのゲーム、内容の紹介が非常にしづらい。これは素晴らしい○○ゲーですよ、といってしまえるなら簡単なのだがネタバレに抵触してしまう。
なので08年の隠れた名作であると言うに留めておく。今年の7月には同ライターの新作『紅殻町博物誌』も出るので今から楽しみ。

Pure My 妹ミルクぷるん♪

Pure My 妹ミルクぷるん♪

この作品は今は亡きブランド、CAGEから出たゲーム、といえばある程度詳しい人ならどんなものか見当は付くだろう。
4人いるヒロインはすべていわゆる「男の娘」である。3人いるヒロインから嫁を選べ、という典型的な抜きゲーだがそのレベルは高い。
キャラクターはメイドの由芽がとても良く、いじわるで主人公にも強気だが主人であるお嬢様たちのためを思い主人公に対して線を引いている。
主人公が男の娘に対して最初の方はかなり拒否感を持っているので、この手のゲームに慣れていない人でも割合すんなり入っていけると思う。蒔田真記の原画も女の子にしか見えないし。
男の娘に興味があるなら、また、ふたなりは好物という人なら手にとって損はない。

虐襲3 初回限定版

虐襲3 初回限定版

  • 作品名:虐襲3
  • 分類:商業
  • メーカー:ANIM
  • 紹介文:

このゲームをやるまで自分は「触手」に対して抵抗があった。いや、今もまだあるかもしれない。積極的に触手ゲーを買うこともない。
それでもこのゲームはとても素晴らしかった。最高だった。この企画に参加したのはこのゲームを紹介するためといっていいほどだ。
手に取ったきっかけは元々絵師のファンで、そこで見たギャリコのデザイン(これとかこれ《注:Pixiv》)がツボに入ったせい。
この作品の素晴らしいところは抜きゲーとしても、シナリオゲーとしても非常にハイレベルなところ。ここまでエロと物語が高いレベルで融合しているのは個人的には「SEXFRIEND」以来。
メインヒロインのアイラスも良いのだが、主人公の相棒たるギャリコが残虐性と無邪気さを併せ持った絶妙なキャラ。公式のキャラ紹介のとおり、ある目的があって主人公のサラドを利用しているのだが、時間が経つにつれ本気でサラドを好きになってしまう。振り向いて欲しくても主人公はアイラスにご執心。ギャリコの心には徐々にもやもやが溜まっていき……。
民安ともえさんの演技もこれしかないというくらい上手くキマっている。普段は卑語を恥ずかしげもなく連呼するのに恋が芽生え始めてからは「サラドとえっちしたいの……。オマ○コじゃなくて、えっち……」と恥ずかしげに言ったところで自分ノックアウト。
EDの一つに特に力が入っているものがあって(CGをふんだんに使っている)ライターも自信があったんだなとわかる。実際そのシーンは演出も含めて最高だった。
エロは捕らえたアイラスとその仲間を調教していくスタイル。上にも書いたが相当エロい。ギャリコが助手となって調教に加わるシーンもかなり多いのが◎。
あと触手ゲーといっても分量はそれほどでもなく普通の調教も多い。だから触手が苦手な自分も楽しめたのかもしれない。
ハードな調教に抵抗がなければ文句なくオススメ。タイトルに「3」とあるが前作までやっていなくても全く問題ない。かくいう自分がそうだったので。

kuzi_raさん

淫妖蟲 ~凌触学園退魔録~

淫妖蟲 ~凌触学園退魔録~

絵が純愛学園物っぽい感じの萌え系の絵なので軽い感じかなぁと思いきや
ハードでびっくり
エロシーンでの女の子のポーズ、汗等こだわりぬいた感があり、かなり興奮します
このゲームをして「触手もありだなぁ・・・」
と初めて思いました
個人的には絵が好みだったのですごく良かったです
回りに聞いたら知らない人ばっかりだったのでマイナーでいいです・・・よね?

ろろせさん

自分は基本的に「エロゲーはエロくてナンボ」という主義ですが、ある作品のエロで抜けるか抜けないかは好みや属性による個人差がありますので、他人におすすめするにあたっては、ストーリーやキャラの魅力なども加味しつつ、特にHシーンの演出が優れているものを選ばさせてもらいました。

エスエフ おねえさん☆てぃ〜ちゃ〜

家庭教師のお姉さんにHのやり方を教えてもらうという流れで、調教SLGっぽい感じのHシーンを繰り返すのですが、主人公のレベルが上がっていくと、Hを教えているはずのヒロインが我慢できずにおねだりしてくるという、システムを逆手にとった演出が見事です。加えて、二人のヒロインのEDを見たあとに現れるトゥルールートでは、それまでに張られた伏線が一気に回収され、切なくも美しいラストになだれこんでいきます。抜けて、泣けて、驚愕できる希有な一本。

ももいろパラダイス 住み込みバイト恋愛付

ももいろパラダイス 住み込みバイト恋愛付

アニメーションを取り入れたエロゲーではおそらく最高峰の一本でしょう。良くあるループアニメではなく、シナリオの流れに沿って展開するHシーンのアニメは、多彩な動きやアングルの豊富さはもちろん、2連発3連発当たり前の尺の長さも折り紙付き。さらに立ち絵もアニメーションするので、ヒロインへの感情移入もしやすくなっています。Jerryfishの新作が待てない方にどうぞ。

平成粘菌劇場 えろ茸

平成粘菌劇場 えろ茸

私的「タイトルで損をしたエロゲー」ランキング第一位。強力な催淫効果のあるキノコを意中のヒロインに食べさせてHするという媚薬ものでありながら、ヒロインのほうももともと主人公に好意を抱いているので、終始明るくラブラブでトロトロなHシーンを楽しめます。個人的にお気に入りなのが、序盤でキノコを食べてしまった主人公が、Hなコスチューム姿のヒロインを妄想してしまうシーンがあるのですが、終盤になると、ヒロインが主人公が妄想したのと同じ服を着てHに突入する展開があり、「夢にまで見た彼女が俺のものに!」的な達成感を味わわせてくれる良い演出だと思いました。ラブラブ+濃厚な抜きゲーがお好みの方はぜひ。

dezlarさん

同窓会 メモリアルパッケージ

同窓会 メモリアルパッケージ

初めてPCでプレイしたエロゲーだった点も大きいけど(苦笑)、攻略を見ないと分からないフラグ立てが困難など現在となっては不親切仕様(フラグ管理が以下略とも言う)デスが、ヒロイン達が魅力的なのはもちろんの事そんな特定のヒロインを選べば多くの場合で同じヒロインを想う親友との争いになったりその特定ヒロイン以外のヒロインは他の親友と仲良くある程度?幸せ?になるなど、現在では主人公が狙うヒロインに手を出さない程度な親(悪)友ばかりなのが正統派?扱いされてさも当然になっている中でそういうやり取り?が貴重な作品なので。
・・・この作品がそのやり取りを完璧に描写したとは思っていないけど(苦笑)


*この作品自体は有名でタイトルの趣旨に反しそうだけど、この時代のジャンルにおける代表的作品であるエロゲー界の歴史に残る金字塔な一つである同級生シリーズと比べると完全にマイナー(かつ製作会社的にも担当絵師的にも屈指ではない)ので。

サナララ ~SA・NA・RA・RA~

サナララ ~SA・NA・RA・RA~

ブランド名とほぼ=な片岡とも氏が関わる全ての同人なども含めた作品をプレイした訳では無いが、個人的には片岡とも氏の力量を最も発揮するのは短編系?だとこれまでプレイした作品達で感じた事もあり?、この全4章仕立てという中での作品全体の世界観説明なども含めた事が必要な第1章においてそれをこなした上で作品全体の雰囲気作りを含めた第1章ヒロインの魅力を引き出す事を両立させつつ次の第2章へ上手く繋げたなど非凡な才能が凝縮されたような素晴らしい仕事ぶり。
その後の第2章や第3章の担当者も当時のねこねこソフト社内事情(製作意図)に全面的にないにしても平均点(以上)は応え?、締めである第4章が第1章に負けず劣らずの仕事振りできっちりシナリオを締めれた点や何よりその後外伝を製作(追加)し易いような作品全体の世界観設定の上手さ(チャンスシステムなど)も非凡。

潮風の消える海に

潮風の消える海に

選択肢無しの一本道シナリオで勝負した短編?でそれが出来たのはシナリオ担当が早狩武志氏で、その実績・力量を低価格で仕上げるという制約(BGMを他作品?からの使いまわしや主要登場人物が限られているなど)内で、きっちり一つの青春物語として堪能させてくれた作品の雰囲気も含めてバランスが高水準な出来。
欲を言えばだからこそ?もうちょっと定価を上げてでももう一つの恋物語?を見てみたかった気もするけど(謎)、そういう贅沢な??悩みが出るだけの事はある。

FTさん

夏めろ 初回版

夏めろ 初回版

ひと夏の恋を描いた作品。シンフォニック・レイン工画堂スタジオ)でおなじみのしろさんが原画家として参加していますが、しろさんの原画でかなりエロい作品ですw
シナリオライター木之本みけ氏のため、主人公も4人のヒロインも変態っぷりを見せ付ける作品ですが、作品としては全編を通して明るく楽しめました。
残念なことに、この作品を最後にしてAcaciaSoftは活動停止しました。

へなへな

主人公と妹、それぞれの恋を通して描かれた切ない人間模様。
プレイ後の余韻は「痛い」の一言です。

足元をすくわれるような痛々しいラストも含めて、余韻を重視した構成。
「もどかしさ」を楽しんでください。

フォーチュンクッキー 初回版

フォーチュンクッキー 初回版

「お互いを大切に思うから寄り添って暮らす。それが家族じゃない?」
「そもそもさ結婚って、赤の他人同士がするものでしょ? だから家族って、最初は他人から始まるんだ」
(主人公のセリフより)


血の繋がりのほとんどない「他人」のような家族が、文字通り「不幸」に押しつぶされないようにお互いを思いやりながら、家族としての絆を深めていく。
〜“それでも幸せはこの世のどこかにあるよね”〜
「家族」を描いたエロゲーをプレイしたいのならば、ぜひこれを。

あとがき

総勢、27人の方に作品を紹介していただきました。
改めて御礼申し上げます。
ありがとうございました。


しかし、この企画はこれで終わりではなく、ここからようやくスタートラインに立ちます。
私は募集記事にこう書きました。

年齢・経験を問わず、あらゆるエロゲーマーが気軽に参加できるようなゆるーいコミュニティみたいな感じの企画を目指しています。


マイナーエロゲー発掘企画「わたしが知らないスゴエロゲは、きっとあなたがプレイしている」 - 電波ゆんゆん@はてな出張版

これは年齢・経験だけにとどまらず、レビュアー・プレイヤーの垣根を越えて「あらゆる」エロゲーマーを巻き込んだ企画にしたいという意味でもあります。
今回の企画に少しでも興味を持った方は、一本でもいいので、ぜひ紹介された作品をプレイしてみてください。
作品をプレイして、そして「お、けっこう面白いじゃないか」という感想を持った方が出てきて初めて、この企画は成功したと言えるのです。


どうか一人でも多くの人に紹介作品をプレイしていただけますように。
長くなりましたが、これでマイナーエロゲー発掘企画「わたしが知らないスゴエロゲは、きっとあなたがプレイしている」の本当の開催の挨拶とさせていただきます。
よろしくお願いします。

*1:下手に私が編集するとeichi1983さんが語るむすめーかーの魅力を正しく伝えられない恐れがあるので、直接eichi1983さんの記事を読んでください

*2:ネタバレ(?)のために文字色を変更しています